川口香世子のアロマテラピー

ホリスティックセラピーとは

社会法人武蔵野 デイセンターふれあい(東京都武蔵野市吉祥寺北町4−11−16)にて、週1回、毎週月曜日の午前中に活動を行っています。 「ふれあい」は重度の身体障害の方たちの通所施設で、トリートメントは利用者全員にではなく、希望者で家族の承諾を得られた方7名(女性4名、男性3名)に行っています。 トリートメント部位は、顔・頭部、腕・手、股関節・脚部、背中、腹部、リフレクソロジーなどから、たいてい1部位を選択してもらいますが、時間の余裕がある場合は2部位行うこともあります。一人の方へのトリートメント時間は、通常約15分から20分ですが、ボランティアスタッフが同行する場合は、長めに行うこともあります。 トリートメントに使用するオイルは、前週の金曜日に支援スタッフから1週間の様子をメールでもらい、体調にあったらオイルをブレンドしていきます。

女性の方は個室で、男性の方達は活動室にて、いずれもマットを敷き、その上で行います。(ベッドは使用しません) 身体の緊張緩和の結果、トイレ介助がしやすい、硬直の疼痛緩和、排痰の促進等の結果が出ています。また、腹部のトリートメントにより便秘改善の効果もでています。

Yさん、55歳 男性。脳性まひによる筋緊張が強い。特に首、股関節の痛みを訴えることが多い。九州近くに低気圧が来ると、特に筋緊張が強く入り、体がねじれるように硬直する。トリートメントの希望は回によって違うが、首、股関節、腹部、顔をリクエストされることが多い。 トリートメント後は横に強く引っ張られるようになっていた首は真直ぐになり、痛みも軽減している様子。 背中のトリートメントはうつ伏せになれないので、側臥位で行う。排痰が促進されることにより、気管支炎を起す頻度が減っているとのことである。