川口香世子のアロマテラピー

植物の持つ香りの液体を抽出したもの(精油=エッセンシャルオイル)を用いて、心と身体の健康やリラックスを増進する自然療法です。

香りが用いられてきた歴史は古く、聖書の中にもシナモン、ロックローズ、ミルラ、スパイクナード、フランキンセンスなどがでてきます。

アロマセラピーと言う言葉は1937年にルネ・モーリス・ガトフォッセが提唱したのが始まりとされています。ガトフォッセが精油に消毒作用や鎮痛作用があることを見出し、自ら負ったやけどをラベンダーオイルで治療した話は有名です。

精油の使用方法はたくさんあり、香りを部屋に香らせて楽しむ方法もありますし、マッサージオイルに混ぜたり、クリームや香水として楽しむこともできます。

精油には独特の含有成分があり、その成分や、成分の複合により効果の違いがあると考えられています。自分の体調や気分に合わせた精油を使用するようにしてください。

一般的な精油は植物に蒸気を当て、香り成分を気化させ、それを冷却し液体に戻す、水蒸気蒸留という方法で抽出されます。柑橘系のオイルは果皮を圧搾して抽出します。

精油は花、葉、根、幹、果皮から採れます。 花の精油の代表と言えば、薔薇でしょう。500mlのバラの精油を抽出するためには、100kgのバラの花が必要です。そのほか花から採れる精油にはジャスミン、イランイラン、ラネロリ(オレンジの花)、カモミールがあります。 葉の精油の代表と言えば、ユーカリ、ティートリー、パイン(松)、ゼラニウムがあります。 木の幹は、サンダルウッド(白檀)シダーウッドがあります。 オレンジの木からは花の精油ネロリ、葉の精油プチグレン、実(果皮)のエッセンスの3種類の精油が取れます。